シェアリングサービスを選ぶ|「持たない生活」を求める若者たち

コラム

ここ数年シェアリングサービスの成長が顕著です。

 

分かりやすい例でいえば、シェアハウスやカーシェアなどのサービスがあるでしょう。

 

しかしながら家具のレンタルサービスやウーバー、メルカリなどのフリマアプリもシェアリングサービスということもでき、生活のほとんどの部分を「シェア」でまかなってしまう人も少なくありません。

 

特にシェアリングサービスが人気なのは、10代・20代の若者たち。

 

彼らが「シェア」を選ぶ理由は、「合理性」と「お金を介さない楽しみ」の2つです。

 

シェアリングサービスが流行する本質的な要因を探ることで、今の若者たちが求めているものを考えてみましょう。

 

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シェアリングサービスは経済的合理性が高い

なぜ若者がシェアリングサービスにハマるのか。

 

その答えのひとつは、経済的合理性です。

 

シェアリングサービスを使うと、通常同じ商品やサービスを購入するよりもはるかに安く済むことが多い。

 

シェアやレンタルならば、手放す時にかかる処分の手間も不要です。

 

そういった経済的合理性ゆえに、若者たちはシェアリングサービスを選んでいます。

 

それでは、なぜ若者たちは経済的合理性を求めるのでしょうか。

 

そこには単純に経済力が低いという理由だけがあるのではありません。

 

将来的な経済レベルへの冷静な視点

10代・20代というと、学生や社会人になりたての世代であり、経済力が高くないことはいうまでもありません。

 

しかし、シェアリングサービスが選ばれる理由はそれだけではなく、若者たちが持つ将来的な経済レベルへの冷静な視点があります。

 

現在の10代・20代は、いわゆるミレニアル世代と呼ばれる、2000年代以降の若者たちです。

 

彼らは経済状況が停滞している日本社会しか知らず、高度経済成長もバブルも知りません。

 

本能的に日本の将来の経済成長への期待はなく、このまま停滞していくことを前提にした視点を持っています。

 

上の世代からはこうした考え方について、冷めた視点だと揶揄されることもありますが、長期的に見て非常に賢い見方であります。

 

このように、現在の若者たちは、生まれ育った時代からして、将来の経済成長に対する期待感が小さく、もっと言えば、就職後の給料が上がりにくいことを知っているし、ずっと同じ企業で働けないことも知っているし、国の社会保障が不安定であることも知っているのです。

 

それだけに、若いうちからお金をムダ遣いしたくない、何かあったときのためにお金を貯めておこう、という考え方をする人が増えています。

 

だからこそ、経済的に合理性の高いシェアリングサービスを求める傾向が強いのでしょう。

 

自分のやりたいことにお金を使いたい

こうした冷静な視点を持つミレニアル世代とはいえ、自分のやりたいことにお金を使いたいという欲求を持っていることは、これまでの世代と変わりありません。

 

しかし一番異なるのは、若者たちの経済レベルです。

 

瞬間的な経済レベルもしかり、将来的な経済レベルもしかり、現代の若者たちが自由に使えるお金、いわゆる可処分所得は、これまでの世代よりも低い傾向にあるでしょう。

 

それは若者たちの経済レベルだけでなく、親世代や社会全体の状況も関係しているといえます。

 

つまり、自分のやりたいことにお金を使いたくても、使えるお金が少ない状況にあるのです。

 

そうした状況下において、シェアリングサービスは非常に経済合理性が高く、魅力的なものに見えることでしょう。

 

良い家具が欲しいけどお金がないから、レンタルサービスを使おう。

ブランドの服が欲しいけどお金がないから、フリマアプリを使おう。

やりたいことにお金を使いたいから、どうでもいいところはシェアやレンタルで安く済ませよう。

 

こう考える若者が出てくるのは当然のことです。

 

結果的に彼らのニーズが高まったことでシェアリングサービスは著しい発展を遂げています。

 

多彩なシェアリングサービス

それでは実際にどんなシェアリングサービスがあるのか見ていきましょう。

 

最も有名なものは、シェアハウスです。

 

 

リアリティドラマ「テラスハウス」で知名度が急上昇したシェアハウス。

 

一軒のシェアハウスに数人で入居することで、家賃や光熱費などの生活費を安く済ませることができます。

 

都心部ではシェアハウス専用の賃貸が登場したり、地方では空き家を改築してシェアハウスにしているところもあります。

 

また大学が運営する学生寮でもシェアハウスの試みがなされており、筑波大学のグローバルビレッジでは、日本人学生と留学生によるシェアハウスが行われています。

 

最も身近な例でいえば、フリマアプリでしょう。

 

メルカリ、フリル、ジモティーなどのスマホ内で完結するフリマアプリでは、本やブランド品、IT機器、家具など多様な商品が売り買いされています。

 

フリマアプリがシェアリングサービスと言えるのかという疑問が当然あるかと思いますが、一度誰かが使用したモノを安価に手に入れるという点では「シェア」と言えます。

 

自分の所有物を有効活用するという点では、タイムズカーシェアという駐車場サービスも比較的目にしやすいものです。

 

タイムズカーシェアとは、都心部によく見られるもので、自分の所有している土地や駐車場の余りを、コインパーキングとして提供できるサービスです。

 

駐車場が少ない街中では、大きな駐車場を用意するよりも、それぞれの余りスペースを活用する方が効率的なのです。

 

提供側としても駐車代をもらえるので、ちょっとした副収入にもなります。

 

「シェア」で生まれる楽しさを共有する

経済的合理性の高いシェアリングサービスではありますが、若者たちが選ぶ理由はそれだけではありません。

 

「シェア」することで生まれる楽しさを魅力としてもいるのです。

 

「シェア」するということは、必然的に「他のだれか」と関わることになります。

 

シェアハウスでは、自分以外のだれかと同じ時間を共有することになります。

カーシェアサービスでは、他のだれかと一緒に車に乗る時間を共有することになります。

 

これに伴う「新しい出会い」や「楽しさ」というものに、若者たちは魅力を感じているのです。

 

安いだけでなく、楽しくもある。

 

だからこそ彼らはシェアリングサービスを求めているのです。

 

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